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2013年6月 5日 (水)

コーヒーマジック (後編)

前回のコーヒーの話は日常では次のように感じられます。

 独身の男性の家に行ったとき、台所にインスタントラーメンのカップが散乱していたら「あぁ…やっぱり……」と思ってしまうでしょう。

 逆にそれが、清楚な女性の家にたくさん置いてあったとしたら、「え…! ちょっと意外!!」と思ってしまうはずです。

 すなわち、インスタント食品には、どうしても「面倒くさがり」、「きちんとしていない」などの否定的なイメージがつきまとってしまうわけです。

 このことに気づいた会社側は、すぐにそのイメージを変えることに尽力しました。このようなコピーを全面にアピールしていったのです。

「母でもあり妻でもあるあなたへ。仕事にも家庭にも、もっと大切な時間を作ってくれる。一歩進んだ大人の女性に……。○○社の、インスタントコーヒー」

 このように「怠けもの」というマイナスのイメージに、プラスの言い換えを行ったわけです。これによって会社側の思惑通り、売れ行きは爆発的に伸びました。

 実はこのインスタントコーヒーとまったく同じ戦略は、洗濯機などの家電製品に対しても行われてきました。

 「手で洗わずに洗濯機などを使うのは、主婦失格」

 そんなイメージを払拭することで、やはり商品の売れ行きは格段にアップしたのです。

 怠けてはいけない……。がんばって働かなければいけない……。勤勉でなければいけない……。正直であるべきだ……。悪いことをしてはいけない……。

 人間の行動は、そのような倫理観によって縛られています。

 よってこの倫理観に合うようにイメージを変えてあげることでその呪縛を解くことができれば、相手の気持ちを必ず動かすことができるわけです。

 「いやぁ、そうはいっても今は◇◇社と契約してるしねぇ……」なら、

 「でも商品としての価値を考えれば、当社のほうが上なはずです。それによって貴社の利益も上がるのは確実です。それこそが貴社のスタッフ全員にとってベストなことだと思うのですが」。

 「でも、やっぱりダメだよ、こんなこと……」なら、

 「どうして? そんなのよりもっといけないのは、あとから後悔することだと思うよ」。

 これこそがスーパーメソッド「アンダー・ザ・サン」!

 誰しも、社会的に認められない暗闇を歩くのは怖いもの。

 そんなときは、あなたが新しい太陽で照らしてあげることが大切なんですよ。

 どんな人でも、倫理を破り、社会から阻害されることを恐れています。一歩を踏み出せない相手を、誰も責めることはできません。

 でも、もし相手に今以上の幸せをあげたいと思うのなら、まずはあなたから手を差し伸べてあげてくださいね。

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