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2013年9月 3日 (火)

やって、させて、ほめて (後編)

それでは前回に引き続き、「人を指導する」方法を、具体的にお話していきます。

前回、人を成長させたい、と思ったなら、わずかでも仕事に内発的動機、つまり興味を持たせ「この仕事を続けたい」という気持ちを起こさせる事が必要だ、という話をしました。

そこで前編の冒頭に出てきた、

『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』です。

以前「ちかくはちから」というお話をした事があります。

「近い」「簡単な」というものには力があるのです。

「やってみせる」という事は文字通り、これからやることを「見せる」ので、教えられる側は、これからやる事に対してイメージを作る事をできます。

つまり、「百聞は一見にしかず」。未知なものが簡単になるのです。

次に「言って聞かせ」る事で、それをするとどうなるのか、なぜそれをするのか、

それをしないとどうなるのか、ということを話します。

だれでも、人間って、自分を移し込む鏡がないと不安になってくるものなんです。

この仕事が会社にとってなんの役に立つのか、自分のした事はこれでいいのかわからないとだんだん不安になり、続ける事が困難になってきます。

「言って聞かせる」事で、その不安が解消するとともに、人に好奇心を与えてくれます。

「この伝票は、ここに判があることが重要なんだ!気をつけるぞ」

「この書類は、こういう書き方のほうがいいのじゃないだろうか?」

こんなふうに、疑問が解消され、好奇心を持つことで、いつも仕事に新鮮さが加わり、やる気が出はじめます。

そして「させて」「みる」。

そばで「みて」いる事で、人は失敗を恐れずその仕事に取り掛かれます。

また、問題点があればその場で直してやればいいのです。

最後に「誉める」。

今まで、内発的動機づけで、じわじわと暖めてきたエネルギーを、ここで一気に爆発させてあげましょう。

たとえ10のうち9まで間違っていても、1できたならその1の事を誉める。

その事で その人の次の段階へのダッシュにしてあげることができるのです。

ところで、よく、この「ほめる」という最後のシメを忘れてしまう人がいますが、それは本当にもったいない。

「ほめる」事で、その人は「この会社のために」「この上司のために」がんばろうと言う気持ちになるのです。

でも、「ほめる」事を忘れてしまうと、いつか、その場所が嫌になり、他へ行ってしまいます。

そうして今まで教えたノウハウを他で使っていたりします。

そんなことにならないように、この最後のシメ、「ほめる」事を忘れないようにしてください。

さあ、この方法で指導してもらった人は、あなたのために頑張り始め、この指導を続ける限りついてきてくれるでしょう。

また、教えたい10をすべてその人が飲み込んだなら、もうあなたはその人についている事はありません。

その人がもう失敗をしないことを知っているのですから、安心して任せられるからです。

そうして、自分の仕事をする時間もでき、効率も上がる、というものです。

会社やお店を、何10年に渡って維持していくには、「人を育てる」事は重要課題です。

これをマスターしたあなたは、職場やさまざまな場所で大事な人間となる事ができるでしょう。

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